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夏のヴァカンスは欧州人にとっての大切な期間。もちろんイタリア人にとっても同じ事です。伝統的なヴァカンスの過ごし方というのは、海か山に別荘を持ち、そこで8月いっぱい家族全員で過ごす…という完璧な『避暑』目的であったのですが、国内も海外も旅行自体が手軽になり、別荘派は毎年少数になって来ています。
そして社会の変化もヴァカンスに影響して来ました。大企業などは8月いっぱい会社を休む事をやめ、社員交代制で2週間づつの休みを取らせる体制になって、それまでのように1カ月間の夏休みを取る事が難しい状況になっています。ですので企業の会社員達は「たった2週間しか休めないのだから別荘を売り払って、毎年違う所で楽しもう」という意識を持つようになり、イタリア国内を始め、スペインやギリシャ、フランスのビーチなどでお手軽ヴァカンスをする人達が多くなっています。
…とは言っても、やっぱり8月いっぱいお休みする人もまだまだ沢山いる事は事実です。観光業以外の会社は、幾ら会社営業していたとしても、実質的には殆ど『お休み』状態ですし(笑)、自営業の方々などは優雅に数カ月のヴァカンスを取ります。私の仕事のデザイン分野も同じ事で、7-8月は殆ど仕事をしなくて「9月になってからね!」という事で話が収まってしまいます(笑)。
会社員で2週間しか休めない人達でも、6月や9月のシーズンオフの時期にまた2週間の休みを取って南米やアフリカなどの海外リゾートを楽しむのですから、計1カ月って事には代わりないですし…。
海外リゾートを過ごす時は、ビーチでのんびり〜だけではなく、精力的に観光もするイタリア人。OPをバンバン入れて、朝から深夜まで寝る間もなく、150%楽しんでしまうのですが、イタリア国内&欧州内のヴァカンスになると、観光はちょろっとで、やはりメインはビーチで過ごす…これに尽きるようになります。
日本の『海の家』のような『リド』と呼ばれる物があります。日本のようにお座敷がある訳ではなく(笑)、ビーチにパラソル&椅子&ベッドなどを借りてそのスペース分、個人化出来る訳ですね。もちろん人気のある土地のリド代は高く、毎年4-5月になるとイタリア各地のリドの料金が公開され、「ここが一番高い!ここは安くが悪くない!」などと『リド徹底分析』の新聞記事を多く見かけるようになります。たいていはビーチに4列程のパラソルの列が出来るのですが、どこに行っても、海に近い1-2列は長期滞在者の貸し切りになっており(この貸し切り制度はたいてい『1カ月』から:やっぱり長期滞在は多い!)、2週間程度の短期滞在者達は毎朝早起きして、3-4列目の少しでもいい場所を確保するのが鉄則になっています。
…で、そのリドを借りて一体何をするのか?と言えば、殆ど何もしません(笑)。子供達は海で泳ぎ、砂遊びなど。ヤング達は夏前に鍛えておいたボディーを見せつけるように水着姿でビーチを闊歩&ナンパ(笑)。大人達は日光浴しながら雑誌や本を読んで、家族友人達とお喋りでたまに泳ぐ…。こんな事を朝から夕方まで、毎日毎日繰り返すのです。
このようなイタリア式ビーチでのヴァカンスを日本人の私の友人達に数日体験してもらった事が何度もありました。ホントにのんびりして楽しんで貰えたのですが、皆口を揃えて言う事は「3-4日もこうしていたら飽きるだろう」という事でした。今年も8月の始めに、イギリスに留学していた友人とアメリカはNYにて生活してる友人がやって来ましたが、彼女達も「1週間は無理かなぁ〜」とこぼしていました。海外在住の彼女達でもイタリア式ヴァカンスには数日が限度だったようです(笑)。
実際この私も1週間が限度だと思っています。一度2週間このイタリア式でヴァカンスを過ごした事がありましたが、最後の4-5日は退屈で退屈で仕方がありませんでした。しかし旦那は退屈を感じるどころか、益々楽しんでいる…。日毎に彼の顔がイキイキしてくる…。でも私が2週間の滞在で超退屈だったので、以後『土曜から翌週日曜の9日間のみ』としていますが、いつも旦那は最後に「まだずーーーーっと居たい」とこぼします…。
今年のヴァカンスで仲良くなったイタリアカップルの旦那さんも私達と同じ9日間のヴァカンスでしたが、最後の日に「3-4日は仕事の疲れを癒しただけで過ぎた。それからようやく楽しめるようになって、これから本番!という時に帰らなきゃいけないなんて辛すぎるよ〜!」と言っていました。
こっちはもう飽きてるのに、イタリア人は「まだまだ居たい…」と痛切に思うなんて、こういう時にひしひしと『国民性の違い』を痛感する私ですが、もしかしたら私も10年後くらいに、子供連れでヴァカンスをするようになって本格的に『ナポリ人アキ』になったら、「あ〜〜〜家に帰りたくない〜〜」とむせび泣くようになるかもしれません(笑)。
さて次回には、私の夏のヴァカンスの事を詳しくお話します!
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