|
サンタクロースは北欧生まれ。クリスマスツリーも他国から入って来た物。それではイタリア、特にナポリのクリスマスの風物詩は?と言えば、それはズバリ『Presepioプレゼーピオ』。キリストが生まれた場面を模すジオラマのような物と考えていただければいいと思います。
各教会はもちろんの事、お店や広場にも工夫を凝らしたプレゼーピオが飾られます。馬小屋のみならず、丘や山を作ったり、町並みを加えたり、大きい物になると20畳のお部屋位の大きさにも! ナポリのガレリア の中心にも巨大なプレゼーピオが飾られ、市民は毎年これを拝みにやって来るのです。(写真撮りましたが、大きいし人も沢山いたので、さっぱりわからないくてゴメンなさい…:笑)ソレントから アマルフィにかけての海岸沿いの道では、自然の崖にそのままプレゼーピオを飾ったりして、ドライブの合間に止まって見るのも楽しみの一つです。
もちろん各家庭でもプレゼーピオは飾られます。器用なお父さんなどは、木を使って自分で小屋や山、街を作ったり、子供達も一緒になって作成したりするのですが、お人形まで手作りするのは難しいもの。そんな時は部品を買いに、ナポリの下町:サングレゴーリオ・アルメーノ通りという所に行くのです。
ナポリで一番古いスパッカナポリと呼ばれる地域にあるこの通りは、長さ100m程の小道ですが、両脇にギッシリとプレゼーピオのお店が埋め尽くされています。この通りに店を出す職人達によって発展していったプレゼーピオ。ですので11月から年末まで、この通りにはナポリ人のみならず、他のイタリアの街から、ひいては欧州他国からも部品を買いにやってくるキリスト教信者達でごった返しになります。もちろん、観光で見に来る人も多く、この時期毎夕方、この小道は山手線ラッシュ時のように大混雑します(笑)。
お人形は、キリスト、マドンナ、ジュゼッペ(大工のお父さん)、天使などの、主要人物から、町並みに加える為の商人とお店やらゲームをする人達、ピザ屋などの部品も。とにかく各種様々で、どんなお人形があるのか、見ているだけでも楽し い物です。そして馬小屋や、丘、町並みが、すでに作ってある土台を買って、いろんな部品を好きなように組み合わせ、そして毎年少しづつ大きくしていくのも楽しみ。家族揃って「今年は池も加えよう!」とか「お店をたくさん増やしていこう!」とか相談しながら作っていきます。
面白い主要人物としては、いつも寝てるベニートという人も(笑)。本当に聖書に出てくる人物なんですが、大天使に「ほらほら、キリストが生まれようとしてるから、何時までも寝ていないで起きなさい!」とさとされるとか…。そんな彼もプレゼーピオには欠かせない人物となっています。
キリスト誕生を模した物なので、24日まではプレゼーピオに、キリストは置かれません。25日、深夜零時を迎えたところで家族全員が、祝いのキスをして、ようやくキリストが置かれる事になります。(このキリストのお人形、始めて購入する時は、ちゃんと事前に神父様に洗礼をしてもらうのですよ!)
そして、キリストの誕生を天のお告げで聞いて、東方からやってくる三博士達の人形は、始めは遠くに配置しておきますが、それを毎日近づけていき、聖書で彼等がやって来たとされる1月6日に、三博士の人形をようやくキリストの前に置くのです。
ツリーやクリスマスリースなどにはない楽しみが、このプレゼーピオに詰まっており、私の大好きなナポリの伝統の一つです(^o^)!!
|