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私の住むナポリ市外の町は完璧な住宅街なので、レストランもないし、トラットリアやターボラカルダが数軒ある程度だが、でもでもさすがナポリ。そんな町にもピザ屋さんはたくさんある。新しいピッツェリアも増えて来ているし、もちろん古くからのお店も。が、どの店も住宅街にある普通のピザ屋という感じで可もなく不可もなく…みたいなお店ばかりだと思っていた。
が!!!!!!!!
去年の暮れに我が家にやって来たnira'houseのniraちゃんが「NHKでもやっていたピザ選手権にこの町のウンベルトさんという職人さんが出ていた。」と言うではないか!! 私は「ええええ?? 本当?」とビックリ仰天。その話題はクリスマスのランチの時に出たのだが、義兄&姉はお嫁さん&旦那さんの家に食べに行っており、ウンベルトという職人さんがどこのピザ屋さんの人なのか判別するのはウチの旦那しかいなかった。
そしてウチの旦那は「ああ、あそこのウンベルトか。ほら、アキ。サンドロの家の下にあるお店だよ。」と。そのお店は私ももちろん行った事があり、まぁ美味しいとは思うが、この町のお店の中ではイケルけど『別に選手権に出る程ではない…』という感想を持っていた。旦那も「えー?あそこの職人が選手権に??」って感じ。
が、旦那は思い込みで『その店』のウンベルトと決め込んでいたが(←私も旦那を信じて?思いこんでいたが…(^.^;)、その席上唯一『本物のウンベルト』を知る甥のパスクワーレが「ウンベルトはヨーロッパ一のピザ職人なんだよ!」と口を挟むと旦那も私も『違うウンベルト』を思いながら「何言ってんねん!」と相手にしなかった。そしてその話題を教えてくれたniraちゃんにも「あ、地元ではその程度の扱いでしかないんだ〜」みたいな感じに思わせてしまったのだ……。
が!!!!!!!!!
そのウンベルトさんは旦那が思いこんだ人ではなく、違う人だったのだ!!(T_T) また日本人の友人が遊びに来て、しかも私が妊娠中だし、近所で夕食を軽く済ませようとして「ならばあそこのピザ屋に行くかいな。世界選手権の話も聞いてみましょ。」と思い、旦那に予約をさせる事に。旦那は代理店からお店に電話をしようとして共同経営者のロレンツァやバイトギャル達に「あそこのウンベルトは選手権に出たらしいからアキの友人を連れて行くのだ。」と話をしたところ、ロレンツァが「ニーノ!! 何言ってんねん!! この町の『ウンベルト』と言えば『その店』ではなく『あの店』のウンベルトやねん!!」と真実を教えてくれたという…。そこで旦那、「あああ!そうか。あの店もあったんだ!!」と思い出す始末…(T_T)。
それから家族や友人に『本物のウンベルト』がいる店の話を聞いてみると、も〜〜誰もが勿論知っており、絶賛。「あそこは美味しい!!」「世界一って思うファンもたくさんいるよ!」と。そして皆が「何、アキ。行った事ないの????」と驚愕!!!
家族や友人と外で食べる時はドライブがてらに市内や郊外に行ったり、ゆっくり出来るお店を選ぶ。そのお店は小さくていつも大盛況なので『食ったら帰る』方式みたいな感じがあるから今まで機会がなかったのは不思議ではないけど、それにしても、この町に住んで8年。この町の誰もが知る店にウチの旦那が私を連れて行かなかったのは、あんまりではないか????(T_T)
「だってあそこは小さいし、綺麗なお店ではないし、ゆっくり出来ないし、アキは喜ばないと思って…。」などと言い訳をしていたが、実は旦那はその店の存在をスッカリ忘却していたようなのだ(T_T)。旦那は自分で美味しい店の食べ歩きをしないし、友人に連れられて行く『他力本願タイプ』。しかも元々『家で食べる』のが一番と思っている出不精……(T_T)。「この町にもこんなに人気のお店があるんだよ。」というサーヴィス精神もゼロ!!(T_T) そんな訳で私は8年間、その店の近くを毎日通りながら知らないままで過ごしていたのであった!!
と…すんご〜〜く長い前書きになったが(^.^;、とにかく『本物のウンベルト』さんがいる店に行く。我が家から徒歩5分もかからない、小道に入った小さな店。早い時間なのに、店の前はすでに行列!! 小さいお店とは言いながら、とっても雰囲気のある良い感じで、お店の人もお客さん達も活気が…。私はピザを食う前から旦那に「汚くないじゃないか!!こんなナポリらしい、いい雰囲気のあるお店が徒歩で来れる所にあったのに、何故にオマエは今まで連れて来なかったのじゃ!!」と攻め込む(笑)。
しかも入ってすぐに、店を切り盛りしてる看板オジサンが旦那の昔のカルチョ仲間と分かる。チームが一緒だった訳ではないが、あるアマチュアカルチョ『選手権』で共に戦った仲間だと…。ピザ選手権じゃなくてカルチョ選手権の話になってしまった……(^.^;。
ま、それはいいとして、マジに大人気のこのお店。小さい店内にはウンベルトさんが各種コンクールで受賞したトロフィーや賞状、有名人来訪の写真などいっぱい。『ウンベルト、スーパースター!!』という新聞の記事もあったよん(笑)。で、本当はウンベルトさんに直々インタビューもしたかったのだが、土曜の夜でひっきりなしにお客さんが来て、焼き師は他に一人いるけど、ウンベルトさん一人でこなしているので休む暇が全くない。お客さん達も「チャオ!ウンベルト!」「グラッツィエ!ウンベルト!」と一声だけかけて出ていく。そんな言葉にも応える暇のないウンベルトさんだったので、今度平日の早い時間に行って色んな話を聞いてみようかな〜と思った。
肝心のピザはというと、驚いた事に彼は水牛のモッツァレッラを全く使わないようだ。メニュー見たけど全てがフィオル・ディ・ラッテ使用(乳牛のモッツァレッラ:でもナポリ以外ではこれでもシッカリ『モッツアレッラ』と表記されている)になっていた。確かに火を通す調理には水牛より、この『フィオル・ディ・ラッテ』が使われる事が多いのだが、何故に彼がフィオル・ディ・ラッテしか使わないのか、今度絶対に聞いてみたいポイントだと思う。
そして、他のお客さん達を見ていたが、定番のマルゲリータを頼む人は少ない。いわゆる彼のオリジナルのようなピザを頼む。でもオリジナルと言っても決して奇抜な物ではなく、ピザの本道から外れてはいない感じ。
で、私達が頼んだのは、定番のマルゲリータと、旦那がマルゲリータの次に大好きなリピエーノ(カルツォーネ)、そして義姉と叔母が超オススメした茄子ピザだった。「なんでも美味しいけど茄子ピザはその中でも絶品!!」と彼女達が舌なめずりをしながら語っていたのが、食べてみてよ〜〜く分かった程美味だった(^O^)。
それに看板オジサンの愛嬌の良さも店の雰囲気を数倍にも盛り上げる。一人で勝手に喋り、ギャグを飛ばして、寡黙な職人ウンベルトさんとの対比がとっても良かった(^O^)。また近い内に行って(何しろ徒歩5分だもん…)ウンベルトさん直々のお話とオジサンのお話をLA
MATTINAで大々的に?アップするよん(^O^)。
 
そして、取りあえずの追記…。いろんな選手権やコンクールに参加してるウンベルトさんだが、去年のコンクールの時にNHKに個別に取り上げられたらしい。niraちゃんが言っていたように番組でも紹介されたし、NHKのイタリア語講座の月刊誌にも連載が。だからというか、日本人の来訪もすんごく多くなったらしいよ。先週は大阪のイタメシ屋さんの方々が来てウンベルトさんにサインを求めたとか、その他にもわざわざやって来る個人客の日本人も増えてきたようだ。
でも…お店の人達がそのイタリア語講座の連載を見せてくれたんだけど、「ナポリ中央駅からローカル線で20分。人口3800人の小さな町……。」とあったのだが、それは大きな間違いで40000人弱が真実です(^.^;。桁を一個間違えたんだと思うけど、私はこの町の住民としてNHKに抗議しようかと思うが、面倒なのでこのままにしておく(笑)。
さてさて、次回は寡黙なウンベルトさんに色々インタビューしてくるね!!
またお楽しみに♪ 06/02/01
写真はお友達のNちゃんと、この店の看板オヤジです。オヤジの左後ろにこっそり写るのが休み無く働く『本物のウンベルト』さんだよ(笑)。 |