ポジターノの画像はMioMareでも掲載されています。『今日のイタリア』バックナンバーを見てね♪


ナポリからポジターノへのアクセスは、観光客は主にソレントからバス。でも夏のシーズン中に限り、ナポリから直通
でバスも出るし、港から水中翼船でも行ける。「バスと船、どちらがオススメ?」と聞かれると、非常に困る。それは何故かと言うと、どっちもいいのだ(笑)。船はナポリ、ソレント、カプリ、アマルフィなど各地から入る事になるが、自然の景観が美しいコスティエーラア・マルフィターナを一望に出来るので、「うわ〜〜〜!キレイ〜〜〜!」とうっとりモードになるのだが、車でのアクセスも船では見れない景観が味わえる。
曲がりくねった道のそこここに、「うお〜!」と雄叫びを上げたくなるようなスポットがあり、マジ10Mおきに停車して眺めていたい感じ(笑)。バスだから過ぎ去ってしまうけど、でもそれでもこの行程はアナタの視線を終始釘付けにし、あっという間にポジターノに着いてしまうことだろう。そして前にも書いたが、車で行って崖の上から何気なく見えるポジターノに着き、そしてそこから海の見えない小道を歩き、最後に一気に空が開け、ポジターノの全景をいきなり見る!!方がなんとなくドラマチックであるようにも思う。
が、船で見るポジターノもやっぱり捨てがたいし…結局はどっちもオススメ!なのではあるが(^.^;。そして夏のバスは非常に混雑する。始発に乗るカクゴでないと、ゆったり風景を楽しめるような感じではない。実際、去年だったか、友人がやって来た6月中旬の、しかも平日であるのに関わらず、ソレントから朝10時のバスに乗ろうとしたが、30分前に長蛇の列。結局そのバスに乗れず、1時間後のバスになってしまった事もある。夏にポジターノを訪れるのなら、始発バスで行くか、のんびりしたいなら船の方が確実だ。
でも、もう一歩進んで、レンタカーを借りて行く事もお勧めである。私は運転出来ないが、ナポリの町中で「こんな所、私は一生運転出来ない!」と恐れおののいていた私の実姉も(笑)、このコスティエーラ・アマルフィターナの道は「運転してみた〜い♪
♪」と言っていた。レンタカーだと、近隣のラヴェッロやプライアーノ、アマルフィにも簡単にアクセス出来るし、道は絶景スポットばかりだし、コレが一番のオススメかもしれない。
さて今日はポジターノの街についての説明を少し。ホントに小さい街なので、半日あれば全てを見てしまえる…なのだが、楽しくてカワイイお店が多いので、ジックリ見たり、何度も訪れたりして2日居ても絶対に飽きない! そして皆さんはご存じだろうか? 実はポジターノというのは、モーダでも有名。って、言ってもブランド物ではないけれど、俗に『ポジターノファッション』と呼ばれるモーダがあって、それはいかにもリゾート着!!って感じなのだけれど、わざわざポジターノにリゾート着を買いにやって来る人も多い。
街にあるブティックには、POSITANOと書かれたTシャツとか、おばさんっぽい洋服が置いてある店も多いから「どこが一体『ポジターノファッション』なんだ?」と眉をひそめる事もあるけど(笑)、ジックリジックリ街を徘徊してみると、とっても上品な、そして他では見つけられないようなリゾート着もある事は確か。
友人達を連れて来ると「きゃ〜♪ ここのショップ可愛い〜♪」と大喜びするお土産物屋さんがあって、そこは洋服を置いてないけど、女性オーナーはいつもポジターノファッションで固めている。本当にステキなリゾートドレスばかりで、彼女(どう見たって50代女性)がポジターノファッションを教えてくれる格好のマヌカンになってるような感じも。そのショップは、本当にオシャレで、雑貨を中心に色々置いてあるが、やはりちょっとお高め。でも店内に入るだけでもいいし、高いとは言っても、何か小物をポジターノ土産に買うのもいいだろう。
お土産物屋さんで、もう一軒わりとお洒落な所もあるが、ここは食材を中心とし、でも雑貨も少々。値段もそんなには高くないし、気の利いたお土産を買うのに最適かも。そしてここの男性オーナーらしき人は、40代位
だが、女性客にはめっぽう愛想が良い(笑)。


写真には撮らなかったけど、ポジターノの町中、小さな坂道の続く中に、中2階になったミニスーパーもある。本来はサルメリーア(ハムやチーズなどを売るお店)だが、滞在中に必要な食材はここで全て揃う。お水などの飲み物やスナックを買って、ホテルに持って行くのもいいし、ハムやチ、そしてパンを選んで、お店でパニーノにしてもらい、ビーチで食べる事も。野菜も置いてあるので、ホテルに持ち帰って洗ってトマトをガブリ!なんてしてもいいかも(^.^;。セコイかもしれないけど、ホテルで毎度水を買っていたら破産しますからね(笑)。こういうお店もあるのだからジャンジャン利用しよう! 私などは、ここでホテル部屋用の酒(赤ワイン)をしこたま買って装備します(笑)。おじちゃんもとっても親切なので、安くて美味しいワインを色々教えてくれます(^.^;。
さて次は、私がポジターノで体験した面白い話のエピソードを。それはここにも書いたけど、始めてポジターノに宿泊した時の事、私と同じで酒飲みの親友2人と一緒だったから、COVOでのディナー&以後のピアノバーに酔いしれた後も「またどっかで飲もう!!」という事になり(笑)、COVOの一階にあるバールでカメリエーレ達に「どこか深夜遅くまで営業してるピアノバーなんてあるか?」と聞くと、そこに居た地元民のおっさんが「○○なんかどう?」と勧めてくれ、そこに行って見ると、すでに何回も来た事のある単なるバールだった(笑)。
でもそこで飲んでいると、そのおっさんがやってきて「やあやあやあ…」などと私達の席へ。(なんだ!コレってばナンパ目的?)とは思ったけど、靴屋のオーナーのおっさんは、陽気な人で、私達にアプローチする訳でもなく、ただ単にお喋りして楽しい時を過ごそう…って感じだったので、ご一緒して、ついでに奢ってまでいただいた(笑)。しかも閉店となる深夜2時位
?を過ぎても居座る事が出来て、今度はそのバールの従業員達も参加して、閉店後に宴会が始まった…。
おっさんは「彼女達、お酒好きみたいだから、○○(バールのオーナーに向かって)、じゃんじゃんワイン持って来い!金は俺が出すけど原価にしろよ!」とかなんとか言って、まさに宴会…(笑)。そして皆でお喋りを続けて、誰かが「しかし腹へって来たよな…」と言うと皆が「うんうん」と賛同。そしてコックさんが「じゃ、俺、作っちゃうよん、パスタ!」とか言って、10数分後にアルミかなんかのトレーに入れられた大盛りパスタが登場!! 親友2人は「こ、これって。アルミのトレー!! 日本の給食みたい???」と驚愕してる所に、おっさん達は「さ、さ、君達も食え!!」とドーーーンとお皿に盛ってくれて、私はお代わりもした(笑)。親友2人も意外な所で超庶民的な味を食べれて忘れ得ぬ
思い出になったらしい。
そしてノリノリになったおっさんは「おー!これからビーチに散歩じゃ!」と言い、でも回りの人間は「数時間後に起きて明日も一日中仕事だぜ?付き合えないよ〜!」と言っていたが、中でも一番若そうだった20代前半の男性はやって来て、私達とおっさん、そしてその男性での散歩に。散歩って言ってもビーチにはすぐ着いてしまうから、所詮ビーチで止まってお喋り…になったが、すでに街全体が眠っている深夜も深夜。そんな中、ヤング男性はいきなり泳ぎだして…私も「きゃー!私も泳ぎたい!!!」と思ってしまったが、着ていたのはドレスだった(笑)。だから諦めたけど、街が眠っているポジターノの海で、そんな一時を持てたのは、今でもとっても良い思い出となっている。
そしておっさんとヤングは「明日つぅーか今日も仕事だからそろそろ帰るよ。君達はココに宿泊だから送らなくても大丈夫だよね」と目の前のCOVO
DEI SARACENIを指して、私達は別れた。「またポジターノにいつでも来るんだぞ!! 特にアキはナポリで、もしイヤな事なんかでもあれば、すぐにでもここへ来な!! ナポリは難しい街だからな。でも俺達がどーにかしてやるからさ!!!」と。
世界は本当に広く、魅力溢れる国や街も一杯だ。そして私も、たいした事ではないかもしれないけれど25か国以上の国を旅し、街単位
では一体いくつになるのか、分からない状態。でもその中で、自分の心が『好き』と言うのが、ナポリだった。この街には旅などで来るのはイヤだ、私はここに住んで息をしたい…と思って。その反面
、旅だからこそ『好き』になる所もあるだろう。住むのには躊躇しても、「ここは絶対に何度も来て、この街にやって来る楽しみと幸せをいつでも感じていたい」と思わせる街もある。それが私にとってのポジターノだった。
自分が息づく土地と、訪れる事に幸せを感じる街が、なんと車で1時間しか離れていない…って事に私はつくづく有り難みを感じるけど、何も無理をしてそんな近い場所に決めた訳ではない。ふと気が付いたら、私はナポリを住の土地と決め、訪の街はポジターノだったのだ。
そして私は勝手にポジターノを『ナポリの宝石箱』と名付けた。ポジターノは、サレルノの市外なので、本当はナポリではないけれど(^.^;、でも近いから、私はここをナポリの一部と言ってしまいたいし、そして『宝石箱』である事には変わりない。子供の頃、アクセサリーを入れる為に大切にしていた『宝石箱』。いろんな色のビーズで細工が施されてあってカラフルで、その箱を見るだけでも嬉しかったけど、中には自分が本当に大事にしてある物を入れていた。その気分がポジターノと一緒なのだ。
崖に段々と建物が建つ、ごく小さな街。カラフルな色の建物があり、それは本当に宝石箱のよう。そして町中を見て回っても、もっともっと好きになる事が一杯詰まっている。私にとって、ポジターノとは、そんなステキな街なのだ。そして、本当に、何度訪れても、私はここをより一層好きになり、マジに幸せになれる。そんな『ナポリの宝石箱』ポジターノに乾杯!!!!!23/06/00