
実はDON
ALFONSOには、日本人スタッフがおりました。近年ナポリにもピザ&料理修行に来る日本人が多いので、別 に珍しい話ではないが、実は珍しい(←どっちやねん?:笑)。だって彼はカエリエーレ(ウエイター)をしていたんだもの!!!
イタリア広し…と言えど、一流店でカメリエーレをする日本人はそうそういない。(と、思う。反芻してみましたが、今まで見た事がないかなぁ。)彼に話を聞いてみると、カメリエーレとワインの修行の為、イタリア各地やスペインのレストランも回り、そして去年からDON
ALFONSOにやって来たそうだ。料理修行は多いが、彼自身も言っていたように、こういうタイプのお勉強でやって来る日本人は殆ど見かけないとか。
でも彼はすでにカメリエーレとしては及第点。20代中半くらいで、他の熟練カメリエーレ達の甥っ子のような年だろうが、黒服も似合い、控えめでありながら、でも相手に非常に好感を与える話し方…。もちろん丁寧イタリア語は完璧である。気配りも上手い! 私、心の中で「オヌシ、プロだね!!」と思ってしまった(笑)。お喋りの後、彼の写
真を…と思った時に、上司に用事を言いつけられ、今回は写真ナシになってしまったが、とってもステキな頑張る日本人男性に会えて、なんだかハッピィーになった私でした(^O^)。(ワインの勉強もとってもたいへんだと思うけど、頑張ってね、TOSHIさん!!)
さてその彼にDON ALFONSOの日本人客事情を聞いたのだが、やっぱり遠いから月に一組程度だそうな。個人グループなどが多く、芸能人&マスコミの団体も多いとか。そういえば、マダム・リーヴィアにも『日本人グループの思い出話』をしてもらった。
10名程度の団体だったらしい。彼等はローマ着でそこから小型バスでDON ALFONSOへと。(到着日に直接やって来るとは、根性入ってる!)が、ソレントからの道が一部不通
になっており、彼等はアマルフィの方角から入る道へと遠回り。ソレントからは15分だったのに、不通 だったから2時間の遠回りになってしまった。ローマからだと計5時間以上の長旅になってしまった事だろう。で、ようやく到着し、彼等は道が不通
だった事に不平を垂れるでもなく「すみません!予約の時間にこんなに遅れてしまって!!」とリーヴィアさんに謝ったそうだ。
そこで彼女は痛く心を打たれた模様。「わざわざ日本から飛行機で、しかも直行で家に食事に来てくれ、道が不通
で遠回り。でも文句の一つも言わず、こちらに遅れた事を詫びるなんて!」と。
そして彼等は食事を堪能し、また遠回りの道経由でナポリのホテルに帰ろうとした…。でもリーヴィアさんは「長旅の疲れもあるのに、そんな事させられない!」と。「だって、そうでしょ、アキさん。こんなに心のある人達にまたあの無駄
な遠回りなんてさせられないわ。皆様を宿泊施設や我が家にお泊めする事は人数が多かったので出来なかったけど、『私は何かこの人達の為にしなくちゃいけない!』って思ったのよ。」と、警察に電話をしたそうだ。
幾らDON
ALFONSOの奥様でも、不通の道を開通出来ない。でもリーヴィアさんは、何度も必死に訴えかけて、ようやく「今回だけですよ」との特例で、警察の車先導で不通
の道を走行させてもらう事になったとか。その日本人達のDON ALFONSOに対する思い入れもスゴイと思うけれど、リーヴィアさんのこうした心遣いも、とってもステキだなぁ〜と思った逸話でした(*^.^*)。
さてさて、そんなリーヴィアさんに先ずご案内いただいたのは、ライブラリー。初代の頃からの様々な食関係の蔵書がいっぱい!! もちろん壁には至る所に賞状が。置いてある家具も家族代々の物で、時の重みと優しさを感じる〜。その奥には、まだ全ては完成してはいないミニショップもあって、DON
ALFONSOのパスタ、ワイン、ジャム…などいろんな種類の食材が買えます(^O^)。そうそう、少し離れた場所には農園もあり、今度はそこにご案内してもらうんだい!!(今回はすでに夕方になってしまったのでパスだった:笑)
さて、それから今度はカンティーナへ。外観の写 真は、MIO MAREサイトに載せているので、ここをご覧くださいm(_
_)m。



先ず地上一階。ワインがぎっしり棚にいっぱい!!でも殆ど近年作。そして地下一階。今度は10数年昔の物がぎっしり…。外観を見れば分かると思うけど、ワンフロアの面
積も非常に大きい。その中にビッシリとワインがぁぁぁぁ。で、また今度は地下二階。おお、今度は入り口も洞窟風になって来た!(笑) ここまで来ると、ワインも重厚な物に…。でも私や旦那、アルドの奥さんアントネッラには『ちんぷんかんぷん』の世界(笑)。話をするのはリーヴィアさんとアルドのみになってくる。



で、ここで終わりなのかと思えば、まだまだ下に続く階段が! まさに古代地下洞窟の階段のように、古い階段で、一番下は見えない程!!その階段の両脇には、DON
ALFONSO自慢の『宝石級』ワイン達が静かに眠っていた…。埃を被らないようにラップがかけられてあった。でもこのラップもしばしば変えられるみたい…。
で、その階段を降りきって、今度こそ最地下に到達したのか?と思えば、そこから又、下に続く階段が!!
「ここは地下50mの所に地下水が湧いているので、カンティーナとしては最適なのね。で、それだけでは勿体ないから、地下40mの所にチーズを置いているんですよ。」と言うリーヴィアさんの言
葉を聞いて、また!階段をとんとん降りていくと、白いカビに包まれた熟成されたチーズが!!
単なる物珍しさから見ている私より、専門家アルドの方が目をキラキラさせて「う〜ん、コレはいいなぁ! こんな素晴らしい環境なんて珍しいよ!!」としきり。リーヴィアさんは「そうなの。チーズ製造元の方々が、家に来て、ここをお見せしたら、感動なさってくださったのよ。」とニコニコ顔。
そして皆で再び今来た道を登っていく事になるが、ワインが仕事でも自分の情熱でもあるリーヴィアさんとアルドの会話の応酬だけになってきた(笑)。でも二人とも蘊蓄とか垂れるのではなく、あれこれワインについてのアツイ会話を続けている…。アキ、旦那、アントネッラ、「わー!スゴイ!」とも言えずに、すでに完璧に無言状態(笑)。
でもようやくカンティーナ出口に到達した時に立ち話したアルドの、年代物ではない、庶民的?なワインの話だけは理解出来ました(笑)。(アツクなってたアルドは出口付近だけでも15分は語っていた:笑)イタリアには各地にワイン産地があり、美味しいワインはゴマンとある。けれども世界に名をはせ、あまりに高過ぎるワインになって来てしまっている。
でも、まだ世界に進出していない産地のワインには、他より安くて、でも美味しさは同じ…の物がたくさんある。で、アルド的にオススメなのが、Puglia産のワインらしい。(この話はいつかLA
MATTINA掲載目的で、アルドにじっくりお話を聞こうと思ってます(^O^)
と、言う訳で『やっぱりワインもDON ALFONSOカンティーナも名実共に奥が深いのぅ。まさか地下40mまで下がるとは。』という、単純な感想しか持てなかった情けない私だが(^.^;、そして外に出ると、あああ。もう真っ暗…(笑)。午後1時前にやって来た私達、立ち去るのは7時半だった…。少し夕寝をしたドン・アルフォンソは、巨大な犬2匹とお庭を散歩。(くぅ〜〜、この写
真、撮るの忘れたぁ〜〜(>_<)「また、来てね!」と優しい笑顔。
そして御曹司もやって来て、玄関先でお別れタイム。先ずはアルドが彼等と抱擁とキスの挨拶。もちろん私もリーヴィアさんには自らキスをして「シニョーラ・リーヴィア、本当にありがとう!感謝しています!!」と、楽しかった半日(行き帰りを入れれば殆ど『一日』だけど:笑)の想いを伝えました。
で、アルドが「アキ!今日撮った写真はインターネットにアップするんだろ? ちゃんと彼等にも「こうやって載せたよ!」って送ってあげてくれよ。」と言うので、「そりゃ〜、もちろん。日本語だから、サイト見れないからプリントして送りますよ〜。それに三人で撮らせていただいた写
真は、ゴージャスな額縁加工なんかも加えちゃって、もぅガーンとDON ALFONSO宛に送っちゃうもん♪」と、答えておりました(笑)。
そんな私のバカ話を聞いてもリーヴィアさんは「楽しみにしてるわね!」とおっしゃってくださり、「アルド、あなたはそろそろカプリに行くけど、でもお休みの日に皆でまた来てちょうだい!」と。そんな再会の約束をしながら、私達は、本当にDON
ALFONSOを立ち去る事に。通りから見た外観を写真に撮ったけど、もうマジに真っ暗で、何も見えなかった…(笑)。ここでは明るさアップで修正して載せますね(^.^;。
最後に、今回の案内人:アルドのような旦那さんを持ったアントネッラの『羨ましい悩み』を披露してしまいましょう(笑)。欧州各国で修行し、一流のレストランマネージャーになったアルドは、ナポリ&近郊の名のあるレストランの人達全てと仲の良い友人。「アキ、今度は○○とXXに連れて行くよ!」と言うので、呑気な私は「わ〜い!わ〜い!」と喜んでいるだけですが(笑)、でもなかなか難しい状況が…。
どのレストランに行っても、旧友と言う事でお勘定は『ゼロ』なのです。今回のDON ALFONSOでも、お勘定帳にリーヴィアさんの「大切なアルド、来てくれて本当にありがとう。」と言う直筆のカードが挟まっているだけでした。アルドは「今日は完璧なプライベートで、アキ達を招待する為に客として来たんだから、払わせてくれよ!」とアルドは抗議しましたが、それでもリーヴィアさんは首を振る…。仕方なくアルドは、高額紙幣をチップとして置いて来たのですが…。
アントネッラは「ふぅ…。アキ、いつもこんな調子なんだよ。ナポリと近郊には、素晴らしい沢山のレストランがあるけど、皆アルドを知ってるから、誰もお勘定を聞かないの。ご馳走してくれちゃう訳よ。それってイヤじゃない? 美味しい物を食べたらお金は払いたいよね。アルドの仕事じゃなくて、プライベートの時なんだし…。でも昔からの友情で払わせてくれないのよ。だから、私は、名店になかなか行けないの、遠慮しちゃうでしょぉ?? DON
ALFONSOだって、私が来たの、4年前が始めてで、それ以来ずっと来れなかったもん。」と。
ナポリの名店全てでタダ!なんて羨ましい気もするけど、やっぱり私もアントネッラの立場だったら、同じように遠慮して、足が遠のいてしまうだろうなぁ…。素晴らしいお仕事してる旦那さんがいるのに、そのせいで(?)逆に名店に行けないとは…なんとも『勿体ない悩み』ですよね(^.^;。アントネッラは、アルドの事を知る人のいない美味しいレストランで、ちゃんとお勘定を払わせて貰える所を探すのに一苦労だと言ってました。
でも、私の旦那は一般人だし(笑)、今度はアルド抜きでも、夢だったDON ALFONSOに再び行き、今度は肉肉肉!!!三昧のディナーをしたい(*^.^*)と、心に誓う私だったのです!!!
ドン&リーヴィアさん、牛2頭と赤ワイン樽毎用意して待っていてくれ〜〜〜〜!!!(あ、勘定は旦那のダイナースでよろしく:笑)