町の闇煙草屋台
煙草が安いのは日本だけ? スモーカーの方なら海外旅行時に実感されると思いますが、ここイタリアでも煙草の値段は猛烈に高い! 人気の煙草は1箱400円弱でしょうか。物価を考えると日本の2倍位の感覚です。
が、しかし、そこはイタリア。正規のたか〜い煙草だけではなく、闇煙草が売られています。「闇煙草? えー? 麻薬のようにコッソリ買うのかしら?」とお思いになられる方もいらっしゃると思いますが、が、しかし、そこはイタリア(笑)。闇煙草売りでも街角で堂々と商売をしています。
それらの煙草は密輸入された物で、市価の1/3〜2/3程度で売られ、販売形式はたいてい町中で段ボールの箱をテーブルにして売っているのですが、中には屋台を出す売人もおります。そして、靴の箱やバケツなどに少量の煙草を入れ、通りやレストラン内にまで入って売り歩く、流しの売人もおります。そして、売人というのは、殆どがアフリカからの移民で、「闇煙草を買う」=「マロッキーニ(モロッコ人という意味)から買う」という常套句もある程です。
しかし、この常套句はナポリでは通用致しません。それは何故か。ここナポリでは闇煙草も地元:ナポリ人達の商売になっているからです。始めてナポリを訪れた時に私は「あーやっぱ犯罪都市:ナポリだわー。闇煙草だって地元民達が売っちゃうのかー!」と驚愕した事を覚えていますが、ナポリにて生活を始めるようになって、もっと驚く事もありました。
これら闇煙草を買う人々に話を聞いてみると、闇煙草売人を装った麻薬ジャンキーも多いとの事。彼等はテーブルや屋台を出す固定制の商売はせず、バケツを持ち歩く流し派です。そして客が支払いの際に多額のお札を出すと、「おつりがないので、あそこの店で両替して来ます」と立ち去って、そのまま帰って来ない…。つまり客はお金を渡したまま、煙草ももらえずに呆然とする、という具合です。
またこんな例もあります。電車の時間が迫っていたから、急いでバケツ派の売人から1カートン購入して電車に飛び乗った。そしてカートンを開けて見たら、中から出て来たのは、なんと発砲スチロールだったと…。しかも芸が細かい事に、それだけでは重みが足りない故、ご丁寧に大きな釘が3本、発砲スチロールの中に埋め込まれていた…。
そのカートンは、ちゃんとセロファンでくるまれていて、外見上は全く普通だったので騙されてしまった! とご本人はおっしゃっていましたが、空きカートンをどこからか集めて来て、釘入りのスチロールを積め、セロファンもバレないように綺麗にくるむ…そんな繊細な?作業が出来るのなら、他にも何かやれる事はないのか! 人をだまくらかして、麻薬買うのがそんなにウレシイのか!!と、ワタクシなどは叫びたくなってしまいます。
騙された方々は声を揃えて「やっぱりアレだね、闇煙草も正しい固定派してる売人から買わないと、ダメだよね」と言いますが、果たして密輸入煙草売人に正しいもへったくれもあるのか!!と、また叫びたくなってしまいますが(笑)、まぁジャンキーから煙草ももらえず騙されるだけよりは、正しい?売人から買った方がいいのかもしれません……。
注1:気をつけよう!正しい売人の見分け方!
注2:気をつけよう!正しい売人から買ってもアンタも違法者!(笑) (1999年)
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