開いた口がどうしたって
塞がらない…そんな事件
の数々をお伝えします!
珍事件簿トピックス
日々巻き起こる珍事件を 短文で紹介します!
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事件じゃないけど事象
エレベーターにはお金
イタリアの運転免許
これぞ珍事件簿!
闇煙草売人にもいろいろあり
イタリア郵便事情
偽札騒動
公共料金は一体…
ナポリの歯科医達
間違い殺人
幼女ビデオ事件
プロバイダ事情
EURO偽札初体験!
溢れる燃えるゴミ問題
アキがスリにあった??
W杯の裏側で起こった珍事件
ナポリ流盗難防止策
備えあれば憂いなし!
イタリア&ナポリを深く掘り下げていく連載コラム  
困った時にはミラノへ電話
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ナポリ市長の改革
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H O M E

 
 ナポリ市長の改革2

ユーロディズニーが出来てもう何年たったのか覚えていないのですが、ユーロディズニーとナポリには関連が『あった』と知る人は少ないと思います。実はユーロディスニーはナポリ市外に建設される予定だったのです。

欧州の人間でディズニー好きなのは、イタリア人とスペイン人に限られているとか。ですからイタリアがターゲットになったのは当たり前なのかもしれませんが、選んだ場所が悪かったのか? 最終的に建設予定決定になってもナポリ市職員達はのんびりのんびりで何も話が進まない。痺れを切らしたディズニー側がフランスに乗り換えてしまったようなのです。こんな町おこし?の大チャンスを自ら棒に振るようなナポリという町。そんな町を変えた男:バッソリーニ市長は一体何から始めたのでしょうか?

ナポリ市長の改革第一段は、あるCMから始まりました。もちろんナポリ近郊の地方TV局だけで流れる、市のキャンペーンTV-CMなのですが、その内容はと言うと『町はゴミ箱ではない!キレイな我町ナポリに!』というスローガンの物でした。

それまでのナポリの町は本当にゴミ箱同然でした。車からバイクからポイ捨てする人、通行人でもゴミや煙草の吸いがらを捨てる。家庭でも食事が終わった後に出るパン屑などを窓から捨てる主婦ばかり。そんな状態でしたので、市長はそこから責めてみたようです。ナポリ人のタレントを起用し、道ばたでスナック菓子などの袋をポイとする人に向かって、そのタレントが「それはいけない!ここはアンタの故郷でしょ!ゴミ箱じゃないでしょ!みんなで協力してキレイなナポリにしていきましょ!」と言わせるというCMでした。

改革第一段が『ゴミ捨てナシ運動』だったなんて…と思われるかもしれませんが、当時のナポリはまさにそこから始めないとならない状態で、しかもそれまでの市長はそんな事には気付きもしなかったのですから、私はそのCMを始めて見た時には「す、素晴らしい!まさにこういう運動が必要だったのだよ!」とナポリ市長に大共感したものでした。

そして次には、町の噴水に水が通るようになりました! それまでは噴水はあっても、水のないただの飾りだったのです(笑)。歴史のある噴水でもカラカラに乾いたままでいたのに、水が!!

そして次も、やはり電気が通じてなくて飾りだった信号が機能するようになりました!それまでは町の大きな広場数カ所にしかなかった信号。しかもそれらの90%までが故障か電気不通で使われていなかったのに、機能するようになり、他の場所にも機能する信号が設置されるようになりました。

信号がない、あっても機能しない…では一体どうやって運転をしていたかというと、それはテキトーです(笑)。元々信号が少ない町なので、あっても誰も見ませんし、ナポリにはナポリなりの交通ルールがあるようで、なんとかやっていたようです。私がミラノでお世話になった会社社長が大昔にナポリに車でやって来た時に、数少ない機能する信号で赤だったから停車したら、後ろの車が全てクラクションを鳴らし「さっさと走れ!」と言われたとか。そんな町だったのです、ナポリは…。

そしてある日、私は次の市長の改革をナポリの大通りに見ました。なんと、歩道の石畳を職人さん達が、全て外し、新しい石を埋め込んでいっている。…実は当時G7がナポリで行われる前だったのです。世界各国から財界VIP、報道者達がやってくるから、せめて大通りの石畳でも新しくしよう!との事だったのか。しかしいちいち古い石を外し、新しい石を埋め込む手作業が、のんびりナポリでG7開催の前に完成するのぉ〜? 間に合わないに決まってる!とせせら笑っていた私だったのですが…。 (1999年)