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切手がはがされて届いた葉書
日本では年末になると、世界各国宛のクリスマスカード&年賀状の『おおよそこの日までに投函すれば当日までには届くだろう』との統計が出るようですね。このような話を聞くと「あーなんて日本はシンセツな国なんだろう」としみじみ思うのですが、そんな親切な日本の統計を毎年見てみても、やはりイタリア宛の郵便物は、他国に比べ、相当早い時期に設定されてあるようです。
皆さんの中にも、イタリアの郵便事情の酷さを聞いたり、実体験した方が多くいらっしゃると思いますが、ハッキリ申し上げますと、それはそれは考えられない程に最悪です(笑)。
私の体験からも、小包や手紙が届かなかった事は多々あります。届かない郵便物というのは、かなり一定していて、小包なら内容物が珍しい物、高価な物などです。手紙の場合も、綺麗なレターセットや葉書の時は届きません。一体どうしてなのだろう?……やはり、郵便局員が、くすねてしまうのでしょうか。中には切手が剥がれて届いた葉書もありました。差出人に聞くと、記念切手を貼って投函したとか…。この場合は局員が切手コレクターで、それをくすねてしまったのかもしれません。
このような状態ですので、郵便物は『届けばOK!それ以上は何も望まない!』と思うようになってしまいますが、逆に延滞で届く郵便物にも「?」の気持ちが生まれてしまいます。
遠く日本からナポリに投函された手紙が、同じイタリア国内の街から届く手紙より早く着く事などは当たり前です。夏のヴァカンス時に、国内の友人に出した絵葉書が、クリスマス時期に届く事もままあるようです…。
今までの到着最高記録としては、小包が4カ月、手紙が2カ月でした。確かに無事に届いたのは嬉しかったのですが、しかし、一体何故に4カ月もかかったのか? この小包はどこをさまよって(及び置き去りにされて)いたのか? そう考えて頭を抱えていた私でありました。
この他にも知人から聞く話では、ウソのような例が数々あります。その中で一番のヒットだったのは、叔父さんが甥に誕生日プレゼントで、時計を送ってあげた。そうしたら安物のスニーカーが届いた…という例でした。
時計がスニーカーになるなんて、コレはマジックでは?と、冗談の一つも言ってしまいたくなる程の出来事。聞いてるこちらには笑い話になりますが、この叔父さんは早速郵便局に抗議しに行ったそうです。しかし「そんな事言われても、とにかく小包は届いたんでしょ? 今度からは書留にした方がいいんじゃありません?」と冷たく追い払われてしまったそうです。
確かに書留にしなかった叔父さんの落ち度も認めますが、それにしても送った物が変化して届くなど、きっとここイタリアでしか起こらない現象かもしれません(笑)。
追記:近年のイタリア郵政省は、改善を計ったのか、このような珍事は起こらなくなったようですが、しかし、10年近く前に『郵便配達を日に2回にします』と精力的に宣伝していた政策(?)は、相変わらず守られていないままですし、そして相変わらず届かない郵便物も多々あります(涙)。
(1999年) |