|
さて、各町毎に対応が違う事例として、今度は私の主人の経験を話させて頂きます。私の夫は根っからのナポリ人ですが、本業は会計士。ナポリ人の中でも一応キッチリしている方だと思います。(←堅物とも言う:笑)
そんな彼は、会計士の他にも旅行代理店も経営しています。まだ開店して間もない頃の話ですが、学生グループが夏休みのヴァカンスに電車で海外へ!との事で、学割レールパスとホテルの予約を夫の代理店でしました。夫は国鉄の事務所に電話をして予約をし、学割発行の為の必要書類も確信して揃え、レールパスを受け取りにナポリの事務所に行きました。
が、窓口のおじさんが言った言葉は「別の書類も必要だ」。夫は(電話で確認したのに変だ)とは思いながら、翌日その書類を持って再び行くと「この書類はコピーで2部必要だ」と言われたのです。夫は「電話でしっかり確認してきたのに、一度追い返して今度も追い返すつもりか?」と食ってかかったようですが、隣のお店でその書類をコピーして戻って来ると、今度は「実は4部必要なんだ」との事…。
夫は「ふざけるな!」と捨て台詞を残し、即刻代理店に戻り、国鉄の本部があるローマに電話をしました。しかし、「うちのテリトリーでないから関係ない。ナポリの係員が言うとおりにしてくれ」との返事が! なんと無責任な本社(本部)!!
仕方なく彼はミラノの国鉄事務所にダイアルすることに。ミラノは単なる支部であるに関わらず「それは失礼致しました。そんな書類は2部でも4部でもなく全く必要ありません。1回目に用意された物だけで充分です。早速ナポリに連絡して、早急に手配させるように致します。」と丁寧で迅速な返事が来ました。
翌日、夫がレールパスを引き取りに行くと、ずっと彼を追い返していた窓口のおじさんは一言も発せず、すんなりチケットを差し出したとか。そして数日後から現在に至るまで、そのおじさんが窓口に居る事は一切なくなったのです(部署変更されたらしい)。
同じ国なのに、町が変わればここまで対応が違う! しかもローマ、ミラノ、ナポリはイタリアの三大都市なのですが、それでもここまで応対に変化があるなんて! ナポリは超いい加減で、ローマは我関せずの姿勢、しかしミラノはいつでも迅速な対応!
まぁ全てが万事、こういう事態になるとは限らないのですが、それ以後も似たような事が何回も何回もありましたし、私はこれらの事件(?)以後、何かトラブルがあれば、即座にミラノに電話する事にしています。ナポリやローマに電話をし、正当な処理を受け、暖かいローマ&ナポリ人に担当され、意外なサービスを受ける…という特典もままあるのですが、ミラノに処理を頼めば、取りあえず『間違いはない』からです(笑)。
国内便のエアチケットなどの予約も、本来ならばコンピュータで制御されているのですから、イタリア全国同じ状況のハズですのに、ナポリで聞いてみるとない、しかしミラノに聞いてみるとある!という事も度々起こります。コンピュータ制御されてるからと言っても、モニターの中の情報をシッカリ確認しないで適当に応対するナポリ人も多い…という事になるのでしょうか?(笑)
さて、夫の代理店は開店して5年以上になりますが、旅行会社がイタリア全国に点在している中、『本業は会計士:キッチリしてまっせ!』の夫は、イタリア南部&中部の会社にはホトホト愛想が尽きている模様です。予約確認などの対応から、果ては請求の段階までかなり滅茶苦茶な所が多いらしいのです。請求合計金額が違う事も多いとか…。多めに請求され、少な目に請求される事は一切ないようなのですが(笑)。
ですので、始めはミラノを中心とする北部の旅行会社を贔屓にしていた夫。が、近年、ミラノの会社でもいい加減な請求が続いたとかで、最終的に彼が選んだお気に入りの会社は…北も最北端!スイスとフランスの国境にあるヴァッレ・ダオスタという所にある旅行会社です。
「いやー、マジに彼等はスイス人だよー!キッチリしてるよ〜!」と、まるでパラダイスを得たように喜んでいますが、しかしやはり北上すればするほど『キッチリさ』は増していく…コレは真実のようです(笑)。
予告:いい加減で『詐欺師の町』と呼ばれたナポリも、ここ数年は急激な変化を遂げています(もちろんミラノ的にはいきませんが:笑)。次回からはタイトルも新たに、そんなナポリの変貌をお伝え致します!乞うご期待!!
(1999年)
|