卵巣腫瘍を小さくする為に先生に指定されたのは、毎日飲む錠剤と、一日置きの錠剤……そしてやっぱり一日置きの注射です。こちらではわざわざ病院に行って注射しなくても良くて、ちゃんとやり方を知っていれば一般人でも出来ます。だから使い捨て注射器が薬局はもちろん大きなスーパーなどでも売っているのですね(^O^)。
マテーラに住む姑のお姉さんは、ご主人が病気で長い事自宅療養をしていたので注射も完璧でしたが、他には旦那の家族で注射が出来る人はいません。でもでもご近所付き合いを大切にするナポリ。私の一日置き注射をしてくれる人はすぐ見つかりました(^O^)。
旦那の家族が親戚のように仲良くしているご近所さん一家。私も結婚前から、この家族全員と知り合い、家の改造や他の雑事でお世話になった事もたくさんあります。そして今回の注射も、そこの嫁いだお嬢さんにお願いする事にしました。そして彼女は私にとって様々な理由で『心強い存在』だ!と確信しました。
先ず、彼女の本職は看護婦さん。しかも!!担当の女医さんの元、長い事働いていた女性で、先生がどんなに有能な人か仕事を通しても知っています。そして産婦人科で看護婦をしていた彼女のアドバイスも、とっても有益!! しかもしかも、彼女自身11日前に第二子の出産を終えたばかりで、一日置きに注射してもらいに彼女の家に行きながら、私はいろんな相談が出来るし、子育て生中継もジックリ見れるという訳です!!(^O^)
今日はじめて行って、1時間ほどお喋りをして来ましたが、それだけでもいろ〜〜んな事を知りました。基本的な事から『イタリア式離乳食』、果ては『胸の大きさ』の話までいろいろ(笑)。彼女は真っ先に「アキ、心配?」と聞いてきましたが、「ううん。強がりでもなんでもなく『先生の指示通りして、大人しくしてればなんとかなる!』って思ってるよ。」と言うと「それでいいよ〜。私も違う問題が初期と後期にあったけど、こんなに元気な子が産まれたもん♪」と。
実は彼女が第一子を産んだ4年前、まだ漠然とですが『いずれは妊娠…』と思っていた私は、彼女に感想をしみじみ聞いた事がありました。「ねぇ、アンナマリア。出産はどうだった? 痛みは信じられない程なんでしょ?」と素直に私の不安を言葉にして。
他の女性にも聞いてみたけど「生まれた後の喜びの方が大きいから痛みは忘れる!」という一般的な感想が多かったのですが、彼女の感想は説得力のあるものでした。「アキ。確かに痛かった。恐ろしいくらいの痛みで…。それに妊娠中の不安もいっぱいだったわよ!! でもね、世界中の、全ての人間、今まで何億人何兆人誕生したのか、想像できないくらいの人間って…皆、母親から産まれてくるのよね。どんな国の人でも環境の人でもそれは全く同じ事。だから、私だって出来るはず。痛みなんてへっちゃらだ!って思って。そして出産したら…本当に『母になる喜び』というのがどういう物か、心から知ったの。こんなに素晴らしい事は他にはない!!って実感したの。それに比べたら、ほんの一瞬の痛みなんて、ウソみたいな事だよ。だからアキも心配しないで、早くベビーをね!!」と、他の言葉も交えて延々と真剣に語ってくれたのでした。
それは4年前の話だったけど、今日も彼女は同じ気持ちを話してくれました。文章だととっても模範的な女性に感じますが、実際は看護婦さんでも普段はヘビースモーカーで、初産の時にすぐに禁煙出来ず先生に毎日猛然と叱られた…というアンナマリア(笑)。でももちろん初期の内に禁煙を実行して、第二子の時は自ら妊娠前に止めたと。それは彼女が『母である喜び』を体と心で存分に知ったからでしょう(^O^)。
そしてこんなに優しい話だけではなく、妊娠中や子育てのたいへんさの話もジックリ。看護婦さんだからと言うよりも…元々彼女がナポリ人の中でも自分の気持ちを素直に相手に言葉に出来る人なので、ホントに些細な事でも色々話を聞ける。「泣きたくなったり、うへ〜!と思う事なんて毎日だよ〜!!」でもでも生後11日の赤ちゃんが元気よく、おっぱいを飲んでいる。そんな授乳の時に「そうは言っても、アンナマリア。やっぱり母である喜びは何事にも代え難いステキな事なんでしょ?」と聞くと「うん!!アキ(^O^)」と、満身の笑顔で答えてくれました。
お尻に注射2日に一回…は恥ずかしくて、イタイけど(^.^;、逆に、こんな彼女にジックリ
いろんな話が聞ける事になったのは、ウレシイ事になったと思っています(^O^)。10/01/01