出産前入院の時は、一体何日、何週間かかるか分からないので、2人部屋にした私ですが、出産当日から退院までは絶対に個室に!!と思っていました。入院する前に、先生が案内してくれた個室を見せてもらって「おおおお、病院って、こんなにステキだったのか?」と目から鱗になった私。だから個室に移るのを楽しみに、楽しみにしていました!
ところで、イタリアでは妊娠から出産まで、基本的にはタダで済みます。しかし、保険がきいてタダになるオスペダーレ(市立病院)には行かず、毎回の健診でも結構なお金がかかるクリーニカ(私立病院)を選ぶ人が圧倒的。決して経済的にはラクでない家庭でも、無理をしてまで私立病院を選ぶ理由は、そりゃなんたって、ナポリでの格言『安心は金でしか買えない』というのを熟知しているからでしょう(^.^;。
でもクリーニカにしても、妊娠が順調で、2人部屋にすれば、そんなにたくさんの費用はかかりませんが、大切な出産の時には個室を選ぶ人も多いです。しかし、私の行った産院では、この料金差が異常なほどでした。以前にも書きましたが、入院費用一泊が2人部屋なら80.000リレなのに、個室では400.000リレ。実に5倍の価格です!! でも、その料金の違いはあります。2人部屋は普通の病室…って感じですが、個室は、先生に案内いただいた時に一目惚れしただけのことはある、完璧な内容です。だから私も検査入院中は個室に出来なくて、出産日が決まってからの移動を楽しみに待っていたのですが(^.^;。
さて、私もナポリ入院生活に慣れ、3人目の同室女性ともうまくいき、「出産、いつでも来い。気長に待とう!」と思っていた時、エコーの画像が思わしくない状態というのが続いてしまいました。それを見て先生も一体いつ出産すればいいのか分からない状態。先生的には、胎児は危険な状態ではないので、出来る限り『正規産』になる37週目まで持たせたい様子。
しかし、毎日の検査で胎児の状態が危険ではないが「あまり思わしくない」状態をいうのが続きに続くと、心配で心配でいたたまれない旦那と姑の方が爆発することになってしまった。特に、普段は弱夫で、苦難に立ち向かう事が出来ない弱虫旦那(笑)が、その時は先生に「もう待てません! 正規産になる37週を待つことに、どんな利点があるのですか? 胎児の様子は悪くなることはあっても、良くなることはない状態に来ていますよね。なら、もう早産扱いでもなんでもいいです。早く息子を見せてくださいっ!」と、非常に冷静に、かつ理論的に言っていました。「う〜、旦那、弱夫でもいざとなったら頼りになるぜ〜。」と思った私っすが(^.^;、その言葉を受けて、先生も「それならば、いきます。」って感じで、私の病室にやって来て「アキ、明日はこれこれで、明後日ですよ。」と。
その言葉を受けた私は、もうちょっと長くなるかな〜って思っていたのに、いきなりだったので、焦り(^.^;。でもでも、心の準備より何より、旦那に「個室に移る手配をしろ!」という方が早かったのです(笑)。旦那に「オマエは子供のことより、個室のことしか考えていないのか!!!!」と怒られたけど(笑)、まー確かにそんな事ばかり気にする私もイケナイかもしれないけど、絶対イヤ!と思っていたナポリでの入院。しかも朝から晩まで他人満載の2人部屋。以後は同室の人に恵まれたとは言っても、やっぱり、生むときは、して、それ以後は、個室でゆっくりしたい……。だからこそ、帝王切開の日が決まった以上、個室への手配をいち早くして欲しかったのです(^.^;。
しかし!!!!!!!!!!!!!!!
個室、個室、個室〜〜〜(@_@;) と、考えていた私に、神様の天罰が下る?(笑) 手配をした旦那から聞いた報告は、私にとって、あまりにショックな事でした。「アキの個室手配は終わった。でも、個室と言っても、5階の個室ではないんだ。夏のバカンス期間は5階の豪華個室を閉めるそうだから……」と。
豪華個室は5階なのだ。そして、その5階というのは、同じクリーニカにありながら、そこだけ豪華ホテルのような、いや、その作りから豪華客船を想像させる階なのだった。私がはじめて、この階の廊下を見た時も「船の客室通路みたい!!」と思ったとおり、実はそのように設計デザインされている。ここで以前看護婦として働いていた友人のアンナマリーアは、他の人にこの階を説明する時『まるでタイタニックのよう!』と説明しているそうだ(笑)。でも、ホント、言い得て妙(^O^)。
ドアも重厚な木の作りで、室内もそう。病室は相当広く、そこには、ゆったりと大きめの、これまた木製のベッドがあり、付き添い人用のベッドは壁収納出来るようになっている。室内には無論、テレビ、冷蔵庫完備。冷蔵庫も木製の家具に納められ、テーブルもイスもキレイだし、バスルームも部屋と同じくらい広い。産院なのでバスタブはないが、普通にシャワー出来るスペースと、イスに座りながらシャワー出来る所が。これまた広い洗面台には、こちらでは高級ホテルでも珍しい、歯ブラシ、スリッパに至るまでのアメニティーグッズが満載。部屋の作りはこんな感じな上に、三度の食事は銀蓋付きでサーヴされる豪華版。それに看護婦さんも『5階専用』の人がいる。全てにおいて『他の階とは段違いに違うサービス』を出す5階なのじゃ。
で、無論、私も、その『豪華5階』に行けると思っていたのに、「バカンス時8月は5階を閉める」とは〜〜〜〜〜〜!!!!!(T_T) し、しかも、ですね。7月31日に出産したした人は豪華個室に行けたのです。で、8月になったら入る人だけ閉めて、私が居た時も、31日に出産した人だけの為に5階は開いていた。ううう、なんでこういう所だけキッチリするナポリなんじゃましょ?(T_T) 8月2日生まれなら、ちょっとぐらい多めにみても良いではないか? くくく…(T^T)
で、私はどうなったかというと、個室は個室をもらえました。でもでも、それは、今までいた2人部屋専門の4階の、大きめな部屋を、個室にしてもらったというだけの話(T_T)。まったく同じ調度品で、シャワーもない、ただ単にトイレのみ。食事も、それまでと同じ、全く侘びしいお食事(T_T)。5階専用のもっとも親切な、仕事の出来る看護婦さん達も、ちょっとやって来たけど、すぐにバカンスに行ってしまって、個室になっても同じ扱いのまま(T_T)。
でも、一応個室なので、一泊250.000リレ取られた。もー、この勘定には釈然としない私!!!!(-_-#) 400.000リレの個室は、しっかり、それなりの施設とサービスがあるのに、2人部屋の80.000リレと、全く同じ扱いなのに、個室にした途端、どーして250.000リレも取るのじゃ??? 2人部屋を一人で占領するというのなら、160.000リレでいいハズなのに、それ以上の250.000リレ(T^T)。食事もまずいままだったし、それまでと全然変わらなかったのに〜〜〜〜(T^T)。
あまりに悔しかったので、5階に登って、7月31日に生んだ人のためだけに開けてある5階に写真を撮りに行った(^.^;。通路の電気が消してあるので、うまく取れてないし、なんだか分からないかもしれないけど、なんだか船室っぽく見えませんか?


通路だけしか撮ってないけど、室内はもっとステキなのよ。でも…私は、もう自分でそこに行くことはないか(T_T)。あ、でも二人目を決意すればいいのか???って、それもまた夏になってしまったらお終いです(^.^;。
って。私って、ホント、この時は『5階への命』!!!みたいな感じで、胎児のことは考えてなかった…。と、いうか、考えてはいたんだけど、いきなりの入院で、朝から晩まで知らない一家と一緒〜みたいな期間もあったのだから、この5階でゆっくりしたかったと言うか、なんというか。
そんな私を旦那は「オマエは、胎児のことを考えない、サイテーの母親! 子供のことより、5階の個室が気になるのか???」と言われたけど、こーゆっちゃなんだけど、先生や旦那や姑がいろいろと気にする中、私は、マジに胎児のこと、気にしてなかったかも〜〜(^.^;。安静時期の後の入院…で、私は、胎児がちゃんと元気だよ!ってのを、なんとなく体で感じていましたから(^.^;。と、言えば言い訳になるかしら?(笑) 26/10/01